頭皮湿疹の原因とは?主な症状や治療・対策方法について解説

掲載日:2020.03.23 更新日:2020.05.01

この記事の監修 アンファー株式会社

頭がかゆい、頭皮が赤味を帯びているように感じたら、それは頭皮湿疹かもしれません。かゆみを感じるたびに頭皮を爪でかいていると、頭皮が傷付いて症状が悪化し、抜け毛や薄毛につながってしまうことも。頭皮湿疹に気が付いたらすぐに対策をすること、そして予防のためには日々のケアも行いましょう。今回は頭皮湿疹について、原因や症状、対策方法とケアについて解説します。

頭皮湿疹とは?代表的な症状について

頭皮湿疹とはその名の通り頭皮にできる湿疹のことで、複数の症状を伴います。代表的なものとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 頭皮にかゆみを感じる
  • 頭皮が赤みを帯びる
  • 頭皮がべたついて湿ったフケが出る
  • 頭皮がかさつき、パラパラとしたフケが出る
  • 整髪料、シャンプーがしみる

頭皮湿疹はかさぶたができ、痛いと感じることも

かゆみを伴う頭皮湿疹は、症状が悪化するとブツブツした湿疹が水ぶくれへと変化することがあります。そのまま水ぶくれを放置すると中に膿が溜まり、最終的に破れて皮膚がただれ、かさぶたとなります。また、かゆみを感じたところを爪で掻いて皮膚が傷つくことで痛みを感じる場合もあります。

頭皮湿疹の種類と原因とは?

頭皮湿疹は主に4つの種類があり、それぞれ原因が異なります。頭皮湿疹の種類とそれぞれの原因について詳しく解説します。

  • 接触性皮膚炎
  • 脂漏性湿疹
  • 皮脂欠乏性皮膚炎
  • アトピー性皮膚炎

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎は頭皮にシャンプーや整髪料、カラーリング剤などの他、頭皮に接触するものにより頭皮が異常に反応してしまうことで起きる皮膚炎です。頭皮の異常な反応は、アレルギーで起こる場合が多いです。。

脂漏性湿疹

脂漏性湿疹は、頭皮の皮脂の分泌が過剰になり、マラセチア菌が増えて引き起こされる湿疹です。人の頭皮にはマラセチア菌という細菌が常在しています。マラセチア菌は皮脂をエサに生きており、通常は細菌の侵入を防いだり、病気のもととなる微生物の増殖を抑制したりと、本来であれば身体に良い影響を与える菌とされています。

その一方で、マラセチア菌は頭皮に刺激を与える脂肪酸を産出しています。通常であれば問題ない量ですが、皮脂の過剰分泌によってマラセチア菌が増え過ぎると脂肪酸の産出も増え、頭皮に過剰な刺激を与えることで湿疹が出てしまうのです。

皮脂欠乏性皮膚炎

皮脂の増えすぎも湿疹の原因ですが、逆に皮脂が少なくても頭皮環境を悪化させてしまいます。元々皮脂は頭皮を細菌などから守るバリア機能を担っているため、皮脂が少なければバリア機能が低下、外部からの刺激に反応してしまい、結果、湿疹などの炎症が生じることになります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎はアレルギー体質であったり、皮膚のバリアが生まれつき弱かったりすることで皮膚に炎症を起こしやすい慢性的な病気です。アトピー性皮膚炎の影響は全身に出るので、頭皮に影響が出ることもあります。

頭皮湿疹の治療法とは?|原因を特定することが重要

頭皮湿疹はかゆみの他に痛みを伴うこともあるので、一刻も早く治したいものですよね。ここでは頭皮湿疹の治療法について解説します。

男性によくある原因は皮脂の過剰分泌

頭皮湿疹の原因はさまざまですが、男性の場合は男性ホルモンの影響が大きいとされています。男性ホルモンの一種である「アンドロゲン」は皮脂の分泌を促すため、皮脂をエサにするマラセチア菌が過剰に増え、脂漏性湿疹を発症しやすいと言われています。

原因不明の湿疹は病院を受診して薬を処方してもらいましょう

頭皮湿疹が起きる原因について特定が難しい場合は、自己判断せず皮膚科で診察を受け、適切な薬を処方してもらいましょう。
皮膚科では頭皮湿疹に対して、主に抗ヒスタミン薬やステロイド系外用薬が処方されることが多いです。抗ヒスタミン薬にはかゆみを止める効果があります。

ステロイド系外用薬にはアレルギーを抑える効果があり、患部に直接塗ることで、素早くかゆみを抑えられます。

治療方法①接触性皮膚炎の場合

接触性皮膚炎の場合、ひどい状態ならば病院で薬を処方してもらうことが重要ですが、軽度であれば原因物質に触れないことで症状を抑えることができると言われています。
最近になって髪を染めたり、シャンプーをいつもと違うものに変えたりしたのであれば、それが原因の可能性が高いです。とくにシャンプーは毎日使用するものなので、合わないようであれば早急に変えましょう。

治療方法②脂漏性湿疹の場合

脂漏性湿疹は頭皮の過剰な皮脂が原因で起きるので、改善のためには皮脂の分泌量を抑えることが重要になります。頭皮に皮脂が増えてしまう理由としては、以下の事柄が考えられます。

  • 洗髪回数が適切ではない
  • 中性脂肪が増える食べ物の摂り過ぎ
  • ストレスが溜まっている


洗髪回数が適切ではない

洗髪回数が少ないと頭皮に皮脂が残ったままになり、マラセチア菌が増えて脂漏性湿疹を発症しやすくなってしまいます。逆に洗髪回数が多過ぎると、必要な皮脂まで洗い流してしまい、身体が「皮脂が足りていない」と感じて過剰に皮脂を分泌させてしまいます。その結果、マラセチア菌の増殖に繋がって脂漏性湿疹になるとされています。
適切な洗髪回数は1日1回です。これより少なかったり、多かったりする場合、洗髪の回数を見直しましょう。

中性脂肪が増える食べ物の摂り過ぎ

皮脂の主成分は中性脂肪です。食事で中性脂肪を摂り過ぎると、皮脂が過剰に分泌されます。中性脂肪が増えやすいのは、脂質の多い肉類や菓子や果物といった糖質の多い食べ物、ビールや日本酒などです。これらは摂りすぎると頭皮の皮脂の過剰分泌を招く恐れがあるため、くれぐれも量には気をつけましょう。

ストレスが溜まっている

ストレスを感じると、自律神経のうち交感神経の働きが促進されます。交感神経が優位に働くと男性ホルモンの分泌が盛んになり、男性ホルモンが皮脂分泌を促すため、頭皮に皮脂が増えて脂漏性湿疹を引き起こす可能性があります。

治療方法③皮脂欠乏性皮膚炎の場合

皮脂欠乏性皮膚炎は頭皮の皮脂が少ないことで起こりますが、その原因としては以下のことが考えられます。

  • 髪の洗い過ぎ
  • 冬で空気が乾燥している


髪の洗い過ぎ

髪を洗い過ぎると頭皮を乾燥から守るために必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥を招きます。前述したように、洗髪回数は1日1回が理想です。

冬で空気が乾燥している

空気が乾燥しやすい冬は、頭皮を保湿することで湿疹対応ができます。頭皮の保湿剤には、ローション、クリームや軟膏などさまざまなタイプがあります。ローション、クリームはべたつきが少ないですが、刺激を感じることがあります。一方の軟膏は、刺激が少ないもののべたつきやすいという特徴があるので、好みに応じたものを選びましょう。

ただし、刺激を感じるのであれば頭皮に合っていない可能性があるので、別のものに変えるようにしましょう。

かゆみが強ければステロイド剤も有効

頭皮湿疹の原因がアトピー性皮膚炎だったり、あまりにかゆみが強かったりする場合、医師の判断のもと、病院でステロイド剤を処方してもらいましょう。
ステロイドには湿疹や炎症を抑える効果があります。ステロイド剤は強さが5段階に分かれていて、患者それぞれの状態に合わせて処方されるため、家族が使っている薬をそのまま使用するなどは避けましょう。

頭皮湿疹対策でおすすめのシャンプーの選び方を紹介

頭皮湿疹の予防には、頭皮環境を整えるシャンプーを使うこともおすすめです。シャンプーを選ぶ際には、以下のようなポイントを押さえておきましょう。

  • 洗浄成分が強過ぎないか
  • 頭皮のタイプに合っているか
  • 頭皮をケアする成分は入っているか

洗浄成分が強過ぎないか

男性は皮脂の分泌が多いため、頭の脂っぽさを解消しようと洗浄力の強いシャンプーを選びがちです。しかし、洗浄力の強過ぎるシャンプーは、必要な皮脂まで流してしまい、頭皮が乾燥する原因につながります。
頭皮が乾燥すれば湿疹が出やすくなってしまうので、洗浄力の強過ぎるシャンプーは避けましょう。

頭皮のタイプにあっているか

頭皮には「脂性肌」「乾燥肌」「敏感肌」といったタイプがあります。自分のタイプに合わないシャンプーを使用すると頭皮にトラブルが起きる場合があるので、タイプを見極めたうえでシャンプーを探しましょう。

頭皮をケアする成分は入っているか

シャンプーに頭皮ケア成分が入っているかどうかも重要です。パッケージや商品名に「スカルプシャンプー」と名前が付いているものであれば、頭皮ケアに有用なシャンプーと考えられます。いずれにしても湿疹の際のシャンプーについては医師とご相談ください。

頭皮湿疹は原因に合ったケアと対策を

頭皮にポツポツと赤い部分が現れたり、かゆみや痛みを感じたりする場合は頭皮湿疹かもしれません。頭皮湿疹にはいくつかの種類があり、対処法は種類と原因によって異なるので、頭皮湿疹が現れたら、まずは種類と原因を突き止めることが大切です。そのため、まずは皮膚科で診察を受け、医師に相談しましょう。痛みやかゆみがひどい場合も同様です。

頭皮湿疹は日頃のケアで予防対策ができますが、中でもシャンプー選びは重要です。今回紹介したポイントを確認しながら、自分に合ったシャンプーを選ぶようにしましょう。

この記事の監修 アンファー株式会社

○事業内容
化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。

○研究開発・製造
エイジングケア分野のNPO法人・研究団体の活動を支援するとともに、専門医師・大学機関との共同研究を通じ、研究・開発を進め商品を製造。